2021年度第2回国際協力入門セミナー(2022年1月20日)

独立行政法人国際協力機構（JICA関西）、JICA海外ボランティアひょうご応援団、日本国際連合協会兵庫県本部など5団体と共催で、2022年1月20日(木)に国際協力入門セミナー「行こう！大エジプト博物館のウラ側へ！」をオンラインで開催しました。

第1部では、ナイル川が見える部屋から「住んでみたからこそわかるお話」と題し、現地駐在のJICA職員よりエジプトの基礎知識を紹介いただきつつ、参加者をリアルタイムにエジプトへと誘いました。また、ギーザの三大ピラミッドが望める屋上レストランからの生中継や、新たに開館が待たれる「大エジプト博物館」のウラ側を、特別に許可を得て紹介し、視聴者に特別な体験を提供する内容となりました。

第2部では、日本から同博物館への技術支援プロジェクトの説明のほか、実際に携わった複数の専門家から、エジプトでの保存修復活動や、政治的・宗教的な理由による破壊の現状など、世界の貴重な遺物が直面している問題についてもお話しいただきました。文化財の破壊が起きてしまった国々と、文化財の保護に国を挙げて取り組むエジプトとを比較したお話など、専門家の具体的な体験談や、一般にはあまり知られていない情報に、多くの参加者から「とても勉強になり、より興味を持った」と感想が寄せられました。

まとめの部では、「なぜ日本が国際協力するのか」というテーマについて、金銭面での支援だけではなく、文化的な技術支援を通じて、国同士のよりよい関係づくりにつながること、さらに日本にとっても海外の貴重な文化財に触れる機会が得られるなど、双方にとって非常に有益であるということが紹介されました。

多くの参加者にとり、日本の国際協力について理解を深められた、大変実りのあるセミナーとなりました。

国際協力入門セミナー2